依頼前に知っておきたい!デザイン作成の対応範囲と注意点

2025年10月24日 ノウハウ
依頼前に知っておきたい!デザイン作成の対応範囲と注意点_イメージ

弊社のデザイン作成は「ライトプラン」「ベーシックプラン」「デザインプラン」の3つに分かれていますが、これらはあくまで目安としてご案内しているものです。

実際の料金は、お客様からいただいた完成イメージ付きラフまたは内容原稿、ご希望内容をもとに作業工数を算出し、お見積りのうえ確定いたします。

たとえば「完成イメージ付きラフがあるからベーシックプランでお願いしたい」といった場合でも、基本範囲を超えたご要望をいただいた場合は、内容や作業量によっては追加費用が発生し、結果的にデザインプランの価格帯になる場合があります。
逆に、原稿や素材が明確に整理されている場合は、デザインプランでご依頼いただいた場合でも、ベーシックプランの価格帯で仕上げられることもあります。

本コラムでは、どのようなご要望が追加料金の対象となるのか、また表記の基本料金内でデザインを仕上げるためのポイントについて、よくお問い合わせをいただく事例をもとに詳しく解説いたします。

内容からすべて提案してほしいというご依頼について

「内容は特に決まっていないので、すべておまかせでお願いします」というご依頼をいただくことがあります。
しかし、弊社のデザインサービスは、お客様からの素材や原稿のご提供を前提とした“協働型”の格安デザインサービスです。

ラフ案*が用意できず、完成イメージが浮かばない状態でも、入れたい内容がすでに決まっており、原稿*をご準備いただける場合には、デザインのレイアウト構成から弊社でご提案することが可能です。

ラフ案と原稿のイメージ図

※ラフ案:「この写真を中央に」「タイトルを上部に」「この文言を下部に配置」といった、レイアウト指示や構図を含む形の指示書

※原稿:完成イメージが未定の状態で、掲載したい文言・素材・参考画像などを整理した内容原稿

一方で、「我が社の製品のPRバナーを作ってほしい」といったご指示のみで、「内容も構成もすべておまかせ」という形になりますと
製品の特徴やターゲット層が不明確なままでは効果的なデザインの検討が難しく、憶測だけで作成することはできません。

また、素材提供がない場合、イラストを新たに描き起こす必要があるのか、写真を購入する必要があるのか、あるいはどの程度の点数が必要なのか、といった作業範囲を明確にご指示いただかない限り、これらの内容はすべて有償対応となるため、お見積りを作成することができません。

そのため、基本価格内で進めるためには、弊社のナビゲートに沿って必要な材料(内容原稿・写真・ロゴ等)をご用意いただくことが大切です。

大幅なデザイン修正・複数案のご提案について

お客様のご要望と明らかに異なるデザインを提出してしまった場合や、軽微な修正(テキストやオブジェクトのカラー変更[デジタル上で可能な範囲]、電話番号の追加、写真の差し替えなど)については、デザイン作成費に含まれる無償修正サポートの範囲内で対応しております。

ただし、「なんとなく印象が違う」「もう少し別の方向性を見てみたい」といった修正や、お見積もり時にご提示いただいたラフ案から大幅に構成や内容量が変わる場合は、再デザイン扱いとなり、追加費用が発生いたします。

弊社のデザイン費用は、ラフ案や原稿、ご希望内容をもとに工数を見積もって算出しております。そのため、内容や構成に変更が生じた場合は、追加作業分として費用が発生する形となります。

よくあるケースとしては、「デザインはおまかせで」とご依頼いただいた後に、「○○のようなデザインが良かった」というように、実はご本人の中で理想イメージが明確に存在していたケースです。
このような場合も再デザインの対象となりますため、繰り返しとなりますが、参考画像などをまとめ、原稿を提出する時点で方向性を明確にしていただくと、費用を抑えることができます。

また、弊社サービスは「工程をできるだけ効率化することで低価格を実現」しているため、複数案のデザイン提案は基本料金には含まれておりません。
複数案のご提案をご希望の場合は、デザイン作成を2式・3式と必要数を追加していただく形での対応となります。

写真を用意してほしいというご依頼について

まず、弊社では撮影代行は行っておりません。

撮影を代行するとなると、スタジオやカメラマンの手配が必要になるほか、場合によってはモデルの手配や製品の受け渡しなども発生します。そのため、物理的に対応が難しいケースも多く、納期や費用の面でも通常の内容より大幅に負担がかかってしまうためです。

次に、「写真を代理で購入してほしい」というご要望についてですが、こちらは内容によっては対応可能です。ただし、どのような写真を何枚使用したいかといった具体的な情報をご提供いただく必要がございます。

また、代理購入の場合、写真素材のライセンスは購入者(=弊社)に帰属するため、お客様にその素材データをお渡しすることはできません。弊社で制作・印刷する範囲内でのみ使用が可能となります。

結果的に、お客様ご自身で写真素材をご準備いただくほうが、自由に再利用でき、費用面でも効率的な場合が多いです。

素材を加工・作成してほしいというご依頼について

「画像の背景を透過してほしい」「画像の色調を整えてほしい」「ロゴデータをトレースしてほしい」といった素材加工は、すべて追加料金での対応となります。
つきましては、費用を抑えたい場合は、すでに背景が透過された状態の画像や、ご希望の色調・レタッチを施したデータをご支給ください。

また、「背景を作成してほしい」というご要望や、まれに「イラストを新たに描いて入れてほしい」というご依頼もありますが、イラスト制作や背景作成には別途制作費が発生いたします。

イラストや背景は、ピクトグラムやドットのような単調な画なのか、アニメ調・風景画のような精密な画なのかなど、条件によって制作にかかる工数や費用が大きく変わります。
そのため、「どのようなイラストをどのようなイメージで作成したいのか」を事前にすり合わせる必要があり、制作費に加えて参考資料やイメージ画像などのご提供をお願いしております。

(背景の場合、「キラキラした感じ」「ITっぽい感じ」「サイトの雰囲気に合わせて」など、抽象的なご指示でも対応可能なケースが多いですが、再デザインとなる場合は無償修正サポートの対象外となります。)

また、既に存在するキャラクターを模倣してほしい等、権利関係に抵触するおそれがあるご依頼や、書き起こしが困難だと判断したご依頼は、お断りさせていただく場合がございます。

ライティング作業を行ってほしいというご依頼について

弊社ではコピーライティング(文章作成代行)は行っておりません。

「内容からすべて提案してほしいというご依頼について」でもご案内の通り、基本的にデザイン内に掲載する文章は、お客様ご自身でご用意をお願いしております。

ただし、記載したい内容が明確に決まっている場合には、「文体の表現を整える」「サイト内の○○の文章も加えると訴求力が上がる」といった、構成面でのご提案をさせていただくことは可能です。

また、「手書き原稿しかない」「印刷物から文字を起こしてほしい」といった、文字データが存在しない場合には、文章量に応じて文字タイピング料を頂戴しております。

そのため、できる限りお客様ご自身で入力した文章データ(メール文面やテキストファイルなど)をお送りいただけますと、そのままデザインに反映できるため、スムーズに進行が可能となります。

まとめ

いかがでしたか?

弊社のデザイン作成はあくまで、「弊社で商品を購入し、印刷してバナーを作りたいけれどデータが作れない」という方のための、協働型で格安に印刷に適したデータを作成するオプションサービスです。

ヒアリングシートをご用意しておりますので、ヒアリングシートの手順に従ってご回答いただくことで、よりスムーズに、費用を抑えつつ、ご期待に沿った仕上がりを実現することができます。

「どのプランが合っているかわからない」「素材の準備ができていない」など、迷ったときはまずご相談ください。
お客様の目的に合わせた最適な進め方を、一緒に考えさせていただきます。